からすのしっぽ

日々のおおまかなことを書いています。

むずむず、もぞもぞ。

くもりのちはれ。外からぎゃっぎゃとキジたろうのこえ。
おとといくらいは汗ばむほど暑かったのに今日は肌寒い。ねこちゃんが膝に乗って暖をとるのだが、ずうううううううっといるのでトイレにも行けない。ときどき片足にひとりずつ、あわせてふたり乗っていることもある。重いんですけどお……と顔をのぞくと「ニャー」、なんでも「ニャー」で解決しようとする策士たち。ごまかされないぞおと思っていても、ぬくもりにうとうとして毎度完敗している。

はて。本日やろうとしていたことは、なんでしたっけ。
ここ数年四肢を悪くしていたので、そしてつれあいも散らかしっぱなし族のひとなので、我が家、けっこう滞っているのですが。もともと整理整頓が得意なほうなのでもどかしさを感じる日々だけれど、気張りすぎると体調に影響がでるので、ほどよくこのくらいの、なんでしたっけ。を維持するのがなんだかんだいいのかもしれない。なんて思っているけれど。けれど。けれども……?

「ニャー」
「ニャーですか」
「ニャー」
「そうですねえ」

まいにちごはんはおいしいし、お風呂に入るとすっきりするし、夜は眠れるし。このさい滞りなんぞかわいいもんだと思ってしまおう。そんなことより、あたたくなってきたことによりねこちゃんがかけぶとんをかぶらずに枕を占領するようになってきた。目が覚めると枕から頭が落ちていることが増えた。肩こり、肩こり。肩こり。を感じるまえに策士たちは「ニャー、ニャー、ニャー」とごはんを催促するので、ふとしたときに「背骨の動きが悪い」なんて事実を目の当たりにしちゃう。

べつにねこちゃんの「ニャー」に心酔しているわけじゃない。だから彼女たちの朝ごはんの前に「ごろにゃあん」を横目に掃除機をかけちゃうこともトイレ掃除をしちゃうこともできる。ただ、なんだかこれではフェアじゃない気がして、むずむず、もぞもぞ、している。もうちょっと、場を整えたいんだ。わたしは。ねこちゃんは膝にのってのどをならす。これがただの自己満足だってこともわかっている。くそお、なんだか、むずむず、もぞもぞ、するう。


十年日記なる日記帳は十年ぶんの同じ日をふりかえることができる。去年のいまごろは「理想を想像する力を抜いたら、けさ鼻血がでて頭がすっきりした。」とのことだった。
床にふせていたからといって慎重に起き上がる必要はない。でも、度合いがわかっていない。でも、考えすぎて動いていないわけでもないしスモールステップながら進んでいる気もする。

これまで白黒思考で物事を考えていたから『なんでも練習』と練習しているところ。
でも、ほどよく暮らすって、なんてむずむず、もぞもぞ、するんだあ! でも、これが、ちょうどいいことなんだろうなあ。
とにかく性分に合っていない心身が力んでしまうようなわるい癖をとりのぞくときは、ギャアア、と叫ぶ思考がいるのでなんだかたいへんに感じてしまうのだけれど、かわいいもんだと思うようにしちゃおうと。とにかく、真面目ジメジメはよくない。
ギャアアとニャーとうとうとが同棲中。きょうはそんな日。