からすのしっぽ

日々のおおまかなことを書いています。

まねしてまなぶ

年少ねこちゃんのとろちゃんは、うんちをするのがへたくそ。
通常はうんちをすると手で砂をかけて隠す。とろちゃんは(どんくさいので)トイレのふちをかいて砂をかけているつもりでいる。そうして一生懸命に砂をかけた気になって、足元にあるうんちを踏んで逃げるように走り去る。うんちは一ミリも隠れていない。
きみ、野生としてあかんやつやで。というところだが、これでもおねえさんねこちゃんの『うんちのしまいかた』をこっそり研究しているらしい。ときどき、おねえさんねこちゃんの排泄姿を見つめてまねぶ姿を見かける。その成果か、うんちを踏んじゃうことが減ったし、二週間に一度くらいはうんちに砂をかけることに成功するようになった。


数か月に一度、猫用トイレのまわりにうんちが落ちていることがある。
なんだこれ。と不思議に思って慌ただしく出勤したつれあいに「こら、廊下でうんちをするんじゃあない」とメールをすると「すみません」と返信がくるので、そういうことにしていた。しかし今朝、謎がとけた。


目の前でひとつぶのうんちが宙をとぶ。
とろちゃんが疾風のごとく走り去るときに、両足をそろえて前方へ勢いよく駆けていくときに、偶然にもその両足のあいだにひとつぶ挟まって、とろちゃんがおおきくトイレの外へぴょーんとしたしゅんかん、ともにうんちも、ぴょーーーーーーん。
記録は約1.3メートル。けっこうとんだ。とんだぞお。と報告しようにもとろちゃんは風の子になってしまって姿が見えない。成猫になってうんちを踏んじゃう回数は減ったけれど、子猫のときから『やっちまっている』ので排便後に足裏が汚れていないかチェックをして、しっかり踏んだ場合はお風呂に連行……ということをしていたので疾風のごとき速さに磨きがかかっている。どんくさいけど逃げ足は速い。


今朝起きたことなのにねこちゃんがうんちを飛ばしたところをはじめて目撃して、いまだにじんわりと感動している。とんだぞ、とんだぞお。
それにしても着々と『しまいかた』を身につけているので、真似をすることのたいせつさを再確認した。なんでも気長にするのがいいなあ。